突然ですが、「あの人はナイーブな人だから」といういい方は、どういう意味だと思いますか?

ふつうは、「繊細なひと」という意味で、ちょっとしたことで傷つきやすいとか言った意味で使われますね。

では、これを英語にして、She is naive.と訳して、同じ意味を伝えることができるでしょうか?

残念ながら、英語のnaiveは、日本語の「ナイーブ」とは意味が違います。

英語のnaiveは「世間知らずな」という意味です。

他にも「認識の甘い・考えが単純すぎる」とか「だまされやすい」といった意味になり、That politician is naive about diplomacy. (あの政治家は外交音痴だ)のように使います。

このように、日本語では市民権を得たカタカナ語でも、通じる英語と思いこんで使うと痛い目に合うものがいくつかあります。

有名どころでは、「クレーム」があります。これは英語でcomplaint(コンプレイント)というべきですね。

また、「コンセント」はoutlet(アウトレット)あるいはplug(プラグ)/power pointというのが普通です。consentは「合意」という意味で使う場合がほとんどです。

有名人からもらう「サイン」はautograph(オートグラフ)と言います。signは「標識」とか、クレジットカードの支払の際にするサイン、あるいは、署名活動のときにするサインに当たります。

その有名人も「タレント」と言ったりしますが、英語ではcelebrity(セレブリティ)といいます。これは今はカタカナ語に仲間入りしていますが、やはり意味が少しずれています。

セレブというと「お金持ち」の要素が入っていますが、英語のcelebrityは、特に金持ちの意味はありません。単に、「知名度の高い人・有名な人」という意味です。

ちなみに、タレント(talent)は「才能」という意味ですね。

「アメリカンコーヒー」も和製英語です。アメリカンコーヒーはいわゆる「薄いコーヒー」ですから、weak coffeeと言えばよいだけです。
(「薄い」につられてthinと言わないように!「味が薄い」という意味でthinが使えるのはsoup「スープ」だけです。)

カタカナ語になっているからといって、必ずしも英語としてそのまま意味が通じるとは限りませんので、気をつけましょう。